外国語学習の基本 [語学学習全体]
外国語を習得するときの基本は、お手本(つまりネイティブ)の真似をすることでしょう。私たちが赤ちゃんの時に日本語を覚えたやり方も、周囲の人の話す言葉を聞いて真似をしたはずです。何度も真似をするうちに、色々な表現を決まり文句の様に覚えてしまうんですね。だから会話が楽なんです。
一方、学校英語では英文を理屈で理解しようとします。英単語と英文法で、まるで解剖するかのように英文をバラして理解します。このようなアプローチだと、何かを英語でしゃべる時に理屈で英文を作ることになります。
言葉は例外的なことや慣用的なルールがいっぱいあるので、理屈で英文を作ってしゃべるのは非常にたいへんです。しゃべるまでに時間がかかるし、できた英文にも自信を持てません。これが、英語を読めるけれど会話は駄目という人の状態です。
真似をして丸ごと覚えてしまうアプローチだと、一部分を変えるだけで自信をもってしゃべることができます。しかも、レスポンスも早いので会話に有利です。
外国語の会話が苦手だという人は、実際の場面、もしくは場面を想像しながら、表現を丸ごと覚えるようにしてみてください。
英語のリズム [英語学習]
日本語は平坦に発音していく言語ですが、英語にははっきりしたリズムがあります。そして、このリズムがわかっていないと、ネイティブが普通に話す英語のリスニングが非常に難しくなります。
また、英語特有のリズムに乗せて発音しないと、ネイティブが理解しずらい英語になってしまいます。レストランで注文したものと違うものが出てきた、なんていう話は多いですよね。英語のリズムに則っていないからかもしれません。
一方、なまりの強い英語でも、リズムにのせて話すと意外なほどネイティブに理解してもらえるそうです。明らかに標準的な英語とは違う、なまりの強い英語を話し、問題なく会話できている映像をテレビなどでよく目にします。なまりがあっても、リズムが適切ならばネイティブに理解してもらいやすいということです。
英語の学習は耳から入る(音声から入る)のが効率的です。そして、正しい英語の音声を体に覚えさせるべきです。その際に忘れてならないのが、英語特有のリズムなのです。口の形などを詳しく解説した英語発音の教材はいろいろありますが、リズムについてはあまり無いようです。
大学入試の英語について [英語学習]
大学入試の英語で幅を利かせているのが英語長文読解です。直接、文章の内容を問う設問のほかに、長文にかこつけて出される文法問題や熟語問題などもあり、設問の大半は英語長文読解に関連しています。
そして、センター試験をはじめとして、そのボリュームがなかなかのもの。じっくり読んでいたら時間が足りません。
一方で、多くの受験生は、英語の総合力の結果として英語長文読解ができるようになると、何となく漠然と思っているようです。だから、長文問題をひたすら解いてみたりするのです。
たしかに、総合力の結果として英語長文読解力といのも否定できませんが、もっと積極的に英語長文対策を行わないと、確実に攻略することはできないのではないでしょうか。
短期間で英語長文読解問題の対策を行いたい受験生には、LSAT式英語長文速解法という教材をお勧めしておきます。この教材では、英語の達人がどうやって問題を解いていくのかという基本的な考え方が説かれています。自己流は無駄が多いので、きちんとした方法を学んでおくべきでしょう。
興味のある事を外国語サイトで [語学学習全体]
もしも外国語の学習をしているなら、その言語のWEBサイトを目いっぱい利用しましょう。趣味や好きなジャンルのページを閲覧するのもいいですし、動画投稿サイトでリスニングの練習をするのもおすすめです。
日本に住んで日本語で生活していると、外国語に接する時間を増やすのが難しいです。よっぽど意識して外国語を利用するようにしないと、なかなか外国語を使う機会がありません。
これはスクールに通って外国語を学んでいる場合でも同じです。スクールに通うとしっかり学んでいるように感じますが、例えば自分が外国語を話している時間が1年間でどれくらいになるかを計算してみると、意外と少ないのに気付くでしょう。
意識して外国語に接する時間を増やす有効な方法が、興味のある事を外国語を利用して行うこと。とりわけ、外国語のWEBサイトは気楽に利用できるのでおすすめです。
例えば、私の場合は地図を見るのが好きなので、アメリカなど英語圏の気になる場所の地図を英語サイトで見ます。そして、おもしろそうな建物などがあれば、その案内やニュースなどを英語サイトで探していきます。その過程で自然といろいろな英語を読むことになるので、英語に関しても新たな発見があったりするんですね。
大事なのは、興味がある事だということ。好きな事でないと続きません。
外国語会話とスポーツ [語学学習全体]
コミュニケーションのための外国語会話をマスターする事は、勉強ではなく、スポーツの練習だと考えた方が正しいでしょう。少なくとも、初心者~中級者まではそうです。
知識を増やしたり、難しい知識を勉強するよりは、やさしい表現法が瞬間的に口から出てくるように、何度も繰り返して話す練習をする方がはるかに効果的です。日本の義務教育の英語は依然として前者のような色彩が強く、その延長線上で勉強しても英会話はいっこうに上達しません。
どんな国の言葉でも、知識として知っているだけでは会話でしゃべれません。何度も実際に口に出してみるなかで、その知識を無意識に使えるレベルになっていきます。頭で覚えるだけでなく、体に覚えさせることが必要なのです。
その意味で、外国語会話とスポーツの上達方法は似ていると言えます。簡単なことでもスピードが伴わないのは駄目で、練習不足です。練習を十分に行なえば、特に意識しなくても自然に体が反応します。あなたが日本語を話すときは、そうなっていますよね。
リエゾンの存在 [フランス語学習]
フランス語を学ぶときに難しいポイントは、リエゾンの存在です。
フランス語では、単独で読む場合には発音されない最後の子音が、直後に母音が続く場合には発音されるという特徴があるのです。
例えば、les amisの「レ」の部分の後にあるsは子音ですので、通常発音されません。普通ならば「レアミ]と読めばよいように考えてしまいますが、続けて読むときは[レザミ(友人たち)]となります。
単独では発音されない子音「s」は次に続く母音「a」に活かされて、発音されるようになるというわけです。
リエゾンは特に密接な関係のある単語と単語の間にで行われますが、3つのケースに分けられます。
必ずリエゾンしなければならないケース、決してリエゾンしてはならないケース、リエゾンしてもしなくてもよいケースの3つです。
特にリエゾンしなければならないケースと、決してしてはならないケースは覚えなくてはならないルールですが、日本人にとってはあまり経験のないルールなので、フランス語の勉強を始めるとつまづきやすい部分になっています。
フランス語の文法の特徴 [フランス語学習]
フランス語を学習するときに、多くの人が悩まされるのが文法の問題です。
動詞の種類は英語よりも多く、日常で使われる表現も多岐に渡ります。
フランス語の動詞の活用は主語に合わせて変化し、動詞の活用は現在形に加え、過去形、未来系、条件系、接続系……とフランス語には23種類の時制があります。そしてどの動詞にも時制によって6種類の変化をします。
さらに難しいとされる原因に名詞の性別があります。
フランス語において、名詞は男性名詞と女性名詞に分けられます。これはヨーロッパ系の言語であれば一般的に認められいてる特徴ですが、フランス語の場合は名詞の語形や意味などから男性名詞であるのか、女性名詞であるのかを判断することはできません。
すべての名詞において性別をはっきりさせなくてはならないのは、男性名詞と女性名詞の冠詞が違うからです。
以上のように、私たち日本人には馴染みのない文法事項が多いため、フランス語の習得に取り組むときに文法は大きな壁となってしまうのです。
参考)
網野式・動詞フォーカスフランス語入門
網野式として知られるアプローチを適用したフランス語教材です。
語学学習も復習がポイント [語学学習全体]
語学学習も、文字通り学習のうちです。復習が重要なポイントになります。受験勉強では、よく復習の仕方(タイミングや量)が語られるのですが、英会話などの語学においては、そこまで意識されていないのではないでしょうか。
新しい知識を覚え、さらにそれを自在に使えるようにするには、かなりの回数の復習が必要です。しかも、復習のタイミングの良し悪しによって効果が大幅に異なります。
この手の話の前提として必ず出てくるのが「エビングハウスの忘却曲線」です。記憶作業の後、時間とともに忘れていく様子を表したグラフですね。このグラフを根拠として最適な復習のタイミングを決めることができるのです。
エビングハウスの忘却曲線は、覚えた直後から急速に忘れていくことを示しています。半分以上忘れてから復習しても効率が悪くなるため、復習を行うべきタイミングはかなり早く、1時間以内なのです。
語学教材は、「レッスン○○」と分かれていて、それぞれが30分~60分程度の場合が多いですよね。そのレッスンのなかで復習するようになっていれば、まずはOKです。そうでない場合には、レッスンの最後に自主的に復習すると記憶の定着に効果が大きいはずです。
どんどん間違える [語学学習全体]
外国語をマスターするために重要なことがあります。それは、どんどん間違えることです。わざと間違えると言う意味ではなく、その外国語をどんどん使うということです。
外国語の習得は知識を記憶すればよいといものではなく、むしろ、スポーツのトレーニングに近いと言われます。頭でわかっただけでは駄目で、自然に“体が動く”ようにしなければなりません。
そのためには、どんどん言葉を使うことが大事です。
そして、間違えることを恐れないことが重要です。なぜなら、間違えた事はしっかりと頭に刻み込まれて、マスターできてしまうからです。特に、初心者のうちは間違えても恥ずかしくありません。ネイティブと積極的に会話をしてみましょう。
スピード不足 [英語学習]
長年、英語教育を受けた日本人でも英会話が苦手な理由はいくつかあります。本当にネイティブが使う単語や表現方法を知らないという事もありますが、スピード不足であるという点も大きいですね。
まず、ネイティブの話す英語のスピードに慣れていません。英語は速く話すと音が変ってしまうので、ゆっくりの英語しか聞いていない人には理解できません。
ネイティブが話すスピードに慣れる必要があります。
また、質問されたら瞬間的に反応して答えるスピードも圧倒的に不足しています。自分の知っている英語の範囲内で答える練習が足りないのです。
質問に答えられないと会話になりません。ネイティブが使う英語を覚えるとともに、瞬間的に口から出るようになるまで喋る練習をしましょう。